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プロット (物語) : ミニ英和和英辞書
プロット (物語)[ご]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ロット : [ろっと]
 【名詞】 1. (1) rot 2. (2) lot, (n) (1) rot/(2) lot
: [もの]
 【名詞】 1. thing 2. object 
物語 : [ものがたり]
  1. (n,vs) tale 2. story 3. legend 
: [ご]
  1. (n,n-suf) language 2. word 

プロット (物語) : ウィキペディア日本語版
プロット (物語)[ご]

プロット () とは、ストーリーの要約である。プロットはストーリー上の重要な出来事をまとめたものであり、重要な出来事とは、後の展開に大きな影響を与える出来事である。すなわち、プロットは出来事の原因と結果からなる。ここでいう原因と結果とは、例えば「犬が歩く。棒にあたる。動物病院に運ばれる。治療を受ける。回復する」といったことである〔ここまで。〕〔ここまで。〕。通常、映画などのプロットは「三幕構成」に基づいて書かれる。三幕構成とは「始まり」「中間」「終わり」がターニング・ポイントでつながった構成である (後述)〔ここまで。〕。
プロットはストーリーとは異なる。プロットは因果関係であり、ストーリーは単なる前後関係である。「王女は雪山に逃げた女王を追う。だから、王女は雪山で女王を見つける」はプロットである。一方で、ストーリーは、出来事を起こる時間の順序どおり、省略せずに並べた文章であり、プロットとは区別される。「王女は雪山に逃げた女王を追う。それから、女王は魔法で氷の城を造る」はストーリーである。このように、「だから」で出来事のつながるものがプロットであり、ただ単に「それから」でつながるものがストーリーである〔〔〔ここまで。〕
プロットはストーリーの設計図として用いられる。プロットを三幕構成でまとめた文書が「トリートメント」である〔。トリートメントと脚本の違いは、トリートメントが非常に短い短編小説の形で書かれ〔#シガー p. 26.〕、また、まだシーンに分けられていない点にある〔。日本では、トリートメントにあたる文書そのものが〈プロット〉と呼ばれている (後述)。


== 概要 ==
プロットは、出来事の原因と結果、すなわち因果関係で最初から最後までつながっている。A⇢B⇢C までがストーリーとすれば、A によって C が起こり、かつ、B が C とは直接に関係がないとき、 B を省いた A→C がプロットである〔〔。プロットによって、ストーリーが要約され、その全体像を把握することが可能になる〔 Jenna Blum, 2013, ''The Modern Scholar'' published by Recorded Books, ''The Author at Work: The Art of Writing Fiction'', Disk 1, Track 10, ISBN 978-1-4703-8437-1〕。このため、プロットはストーリーライン (Storyline) とも呼ばれる〔''Random House Dictionary.'' "plot ." 〕〔''Oxford Dictionaries.'' "storyline ."〕。
変化を起こさない出来事はプロットに含まれない。例えば、「王子が靴を手がかりにシンデレラを探す」「靴はシンデレラの意地悪な姉たちの足には合わない」「靴が足に合ったのは王国でシンデレラだけである」というストーリーのうち、靴が姉たちの足に合わないという出来事は、プロットでは省略される。また、映画『タイタニック』('97) では、ストーリーの上で、主人公が船首で両腕を広げる場面や、楽団が船の沈むまで演奏を続ける場面といった有名なシーンがあるが、それらは以後の出来事に影響しないため、プロットでは重視されない。このように、プロットは原因と結果の連鎖である〔〔
プロットとストーリーの区別については、イギリスの作家 E・M・フォースター1927年に発表した『小説の諸相』での解説が有名である〔『ブリタニカ国際大百科事典』 「小項目事典」 Britannica Japan Co., Ltd. 「プロット plot 」の頁。〕。フォースターによれば、「国王が亡くなった。そして王妃が亡くなった」はストーリーである。それに対して、「国王が亡くなった。そして王妃は悲しみのあまり亡くなった」はプロットである。前者では、国王の死とは無関係に王妃が続けて死去している。これは前後関係にすぎない。一方で、後者では、国王の死が原因で王妃が死去している。これは因果関係である〔ここまで。〕〔。


映画『となりのトトロ』('88) のプロットは、究極的にはこれだけである〔出典の例を改変。映画のプロットは日本では1-10ページ程度 (後述)〕。
ここでは、サツキとメイがストーリーの過程で感じる感情は省略されている。プロットのみでは読者や観客の感情的な共感は得られないが、プロットが無ければストーリーを前に進められない。プロットに感情を肉付けしたものがストーリーである。その肉付けの程度を変えることによって、物語のペースは適度の速さにコントロールできる。物語の進行が速すぎる場合には、心情描写を増やせば物語は減速し、 逆に遅すぎる場合には、出来事を増やせば物語は加速する〔ここまで。 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「プロット (物語)」の詳細全文を読む




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